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僕の妻はいわゆる里帰り出産のため、
産後しばらくの間は実家で過ごす。

僕は週末に彼女と生まれた
ばかりの子供に会いに行く。

おむつを換えて、お風呂に入れ、
泣き出せば抱っこをしてあげる。

おっぱいを一生懸命息を切らしながら
飲む間は眠い目を擦りその姿を見つめる。

当たり前でありふれた風景なはずなのに、
何もかもがとても不思議に思える。


そして今、すっかり冷え込んだ夜に僕は家で
ひとり、週末にできなかった洗濯をしている。

十年も一人暮らしをしているというのに
いつまでたっても洗濯が上手くならない。

そんな自分に苦笑いしながら、シャツの皺を伸ばし、
ハンガーに掛け、ピンチを挟み、寒さに少し震える。

ふと見上げた空にひとつだけ、とても
きれいな星が浮かんでいるのを見つけた。

なぜだか僕はとても幸せな気分になった。

今も小さな彼はいつものように泣いているのだろう。
今も彼女はきっと優しく包んでくれているのだろう。


それはきっと、やさしくてあったかくてやわらかい。


冷たい星空のしたで、僕もそんな気分に包まれた。