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今日の天気はくもり。

観光という気にもなれなかったので、町にあるジャスコまでお土産を買いに行くことにした。ジャスコは、高校時代によく遊びに行った思い出の場所。別になにをするわけではないけれど、「ジャスコいこか」っていうのが合い言葉みたいな感じかな。

ジャスコに行ったあとは少し寄り道。母方の祖父のお墓参りに。そういえば僕は子供が生まれたこと、結婚のことさえも報告していなかったのだ。

おじいちゃんは僕が大学生の頃病気で入院し、まだ誰も起きていないある朝早く病棟を歩いていて倒れ、そのままひとりで死んでしまった。なので結局誰もおじいちゃんの最期を看取ることができなかった。おじいちゃんはホープのたばこをいつも吸っていて、好きだったお酒を飲んで顔を赤らめながら、僕と兄を今にも寝てしまいそうなかんじの細い目で笑いながらかわいがってくれた。

僕はおじいちゃんのそんな顔を思い浮かべながら手を合わせ、こころのなかで妻とはるさんのことを紹介しておいた。10年前、僕は妻と子供と一緒にジャスコに行ったり、おいじちゃんの墓参りをするなんてことを想像したことはなかった。自分がどうなるかなんてことさえ考えたこともなかったけれど、少なくとも今不幸ではない、というこの状況に感謝しようと思った。

そしてこの状況をつくったのは僕ではなく、結局僕の家族たちなのだと思った。

その後、はるさんに田んぼを見せてあげようと思い、実家の近くの田んぼまで歩いて行った。この時期どこも田植えの準備が始まっていて、みんなとても忙しそうだ。母はいつもその忙しさを嘆きながらも父と一緒によく働いている。父のトラクターの完璧な運転さばきを妻とはるさんと一緒に感心しながら眺めて、来た道とは少し違う道を歩いて帰った。久しぶりに通った道で僕はまたいろんなことを思い出した。

はるさんもこれからどんどんいろんなことを見て、それが思い出となり今の僕のようにいつか大人になって懐かしいとか思ったりするんだろう。その時はるさんが不幸になっていないよう、僕たちは一生懸命はるさんを見守っていかないといけないと思う。

それが家族というものなんだと思う。